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栃木

候補者は主張する 2区

2017年10月16日

(届け出順)

西川公也(にしかわ・こうや)さん(74)自前<6>=公

 批判恐れず農政改革

 「農林行政をずっとやってきた」。農相や党農林・食料戦略調査会長などを歴任し、農政改革に取り組んできた実績を強調する。「改革に次ぐ改革。批判もあったが、目的は農家の所得をどう上げるかに尽きる」と力説する。

 「発信力がすごい」と評価する小泉進次郎・元党農林部会長が応援演説に駆け付けた際には、農政改革にともに手を携えてきたことをアピール。「コメの需給バランスを取り、米価が正しく評価されるようにしたい」と持論を語った。

 環太平洋連携協定(TPP)などこれまでに携わった海外との厳しい交渉経過も紹介し、「当初は反対ばかりだったが、貿易は大きくなった。不利な関税や条件も撤廃させてきた」と胸を張る。「TPPも農政改革もこれで良かったね、という形を作り上げたい」と展望を描く。

 「教育の無償化、返さなくていい奨学金制度も実現する。財源確保のためにも経済を大きくしないといけない」と将来を担う子どもたちにも目を向ける。「孫が五人いる。運動会に行ったが、足が速いんだ」と相好を崩し、「今の元気の良い日本を孫の時代にもつなげられるよう頑張り抜く」。

 ▽座右の銘 念ずれば花開く

 ▽趣味・特技 読書、ゴルフ、土いじり

福田昭夫(ふくだ・あきお)さん(69)無前<4>=社

 日本の未来立て直す

 「安倍首相によって壊された日本の未来を立て直す。そのための挑戦だ」と切り出す。森友・加計学園問題を真っ先に取り上げ「行政の私物化だ。国民の政府への信頼を破壊した」と激しく指弾。政府の隠蔽(いんぺい)体質を許さず、情報公開を徹底させると訴える。

 政権の経済政策アベノミクスも「失敗」と断言。「安倍首相はアベノミクスを加速させると言う。そうすれば国債はやがて暴落して国家財政は破綻してしまう。一日も早く止めさせないといけない」と主張する。

 「平和も壊した」と憲法九条を見直す動きや北朝鮮への対応も問題視する。「九条は実質的に改正された。集団的自衛権(の行使)を容認し、安保法制を強行採決した時点で自衛隊はいつどこへでも行って戦争できる状態。憲法に自衛隊を明記すれば米国の要求を断れなくなる」。北朝鮮への圧力を強める安倍内閣を批判し、徹底した話し合いによる平和解決を訴える。

 「行きすぎた自由貿易の是正」も掲げる。「農林業を守る国内対策の財源を確保した上で、関税はどこまで下げるか、一定の食料自給率をどう守るかといったビジョンを示して取り組むべきだ」と提起する。

 ▽座右の銘 自利利他、積小為大

 ▽趣味・特技 野球、ソフトボール、読書

主な政党の公約

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