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栃木

県立烏山高に期日前投票所 「初めて自分の意見届けた」

2017年10月20日

校内に設けられた期日前投票所で投票する生徒たち=那須烏山市で

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 選挙権年齢が18歳以上に引き下げられてから初めての衆院選が22日に投開票される。那須烏山市の県立烏山高校には、県内の高校で唯一、1日限定の期日前投票所が設けられた。衆院選の有権者となったばかりの生徒たちが、真剣な表情で未来を託す1票を投じた。 (藤原哲也)

 期日前投票所は衆院選と同じ日に投開票される那須烏山市長選も対象に、市選挙管理委員会が十六日に設けた。同校には昨年の知事選でも一日限りで設けていて、十八歳以上の生徒三十人が投票した。

 今回の衆院選は選挙権を持つ三年生百四人のうち市内在住の四十八人が対象で、このうちの二十五人が一票を投じた。投票時間は放課後の午後三時半から二時間。校外の一般有権者も訪れた。授業後に集まった生徒たちは記載台に向かうと、小選挙区と比例代表に加え、最高裁裁判官の国民審査、市長選の投票を順番に済ませた。

 生徒の北條拓実さん(18)は「選挙を通じて初めて自分の意見を国や市に届けることができて良かった。開票日は興味を持って結果を待ちたい」と笑顔。室井希美香さん(18)は「投票したことで未来に責任を感じる。もっと勉強して政治を身近に感じたい」と話していた。

 同校では期日前投票所の設置に合わせて選挙制度などを学ぶ啓発講座を開き、主権者教育に力を入れてきた。担当の斎藤康甫(やすとし)教諭(28)は「生徒たちの中にある(政治参加の)ハードルをもっと下げて、身近に選挙や政治を感じてもらえる工夫を重ねたい」と手応えと課題を語っていた。

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