栃木
2017年10月22日
雨の中、候補者の最後の訴えに耳を傾ける有権者ら |
衆院選は選挙戦最終日の二十一日、県内の五つの選挙区で各候補が雨中を駆け回り、最後の訴えに声をからした。中でも2区は、前回僅差の戦いを繰り広げた自民前職の西川公也さん(74)と無所属前職の福田昭夫さん(69)による一騎打ち。審判の日を前に、両陣営が「あと一押し」を懸命に訴え続けた。衆院選は二十二日に投開票される。 (小川直人)
西川さんは、高根沢町のJA施設前で街頭演説会を開催。「横一線の戦い。最後まで勢いがある方が勝つ。この勢いを投票箱が閉まるまでお願いします」と支援者らに呼び掛けた。
「農家の所得を上げる。妥協はしない。農家が安心して仕事ができるよう先頭で頑張らせてほしい」と農業の支援策を力説。幼児教育の無償化にも言及して「日本の将来を背負う子どもたちの費用は国が持つべきだ。子どもたちへの支援を約束する」と主張した。
演説を聞きにきた支援者の元に駆け寄ると、一人一人と握手して「ありがとう」「お願いします」と声を掛けた。
福田さんは、日光市内で街頭演説会。小雨が降りしきる中、見守る支援者らを前に「最後の最後まで、子どもや孫の世代のため、ふるさとを守るため力を与えてください」と声を張り上げた。
安倍政権の経済政策について「異次元の金融緩和はもう限界だ。戦費のため国債をどんどん発行して戦争に負けた終戦時と同じになってしまう」と持論を展開。九条改憲の動きも「平和を破壊する行為」と断罪し、政権への批判を強めた。
いつものように、おでこには「必勝」の鉢巻き。支援者ら一人一人と握手し、「ありがとう」と感謝の言葉をかけた。