全国
2017年9月21日
河野洋平元衆院議長は二十日、日本記者クラブで記者会見し、臨時国会冒頭に衆院を解散する意向の安倍晋三首相について、加計(かけ)学園の問題などの説明が不十分だとして批判した。野党が首相や政府をただすために臨時国会の召集を求めていたことに触れ「一度も丁寧な説明をしないで解散するのは理解できない」と語った。
同時に「権力者の側が都合の良い時に解散する。過去になかったことではないか」と指摘した。
日中関係を巡っては、河野氏が今月上旬に訪中した際に会談した中国共産党序列四位の兪正声(ゆせいせい)・人民政治協商会議主席が「日中間には複雑な問題がある。(関係改善の)ボールは安倍首相が持っている」と話したと紹介した。河野氏は記者会見で「中国側の首相に対する懸念は解消していない」と語った。
長男の河野太郎外相の評価については「言及しづらい」と話すにとどめた。