十月に予定される衆院選に向け、昨年の参院選で野党四党の統一候補擁立を後押しした市民団体「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」が二十一日、東京・永田町の参議院議員会館で会見し、民進、共産、自由、社民の野党四党に衆院選での共闘を求める緊急アピールを発表した。改憲反対を柱とする具体的な政策についての要請文を、来週前半にも四党に提出する。

　呼び掛け人の一人、山口二郎・法政大教授（政治学）は「憲法と民主主義を守れるかの瀬戸際。立憲四野党が民主主義を守るための選択肢を示せなければ悔いを残す」として、小選挙区での野党候補の一本化を求めていくことを宣言した。

　「戦争させない・９条壊すな！総がかり行動実行委員会」の高田健さんは「安倍政権による国家の私物化は許せない。野党と市民が協力して安倍政権の悪政を終わらせよう」と訴えた。

　「安保関連法に反対するママの会」の長尾詩子（うたこ）弁護士は「国連の場で『対話は不要』と言い切る安倍首相に恐怖を感じる。政治家の役割は戦争を防ぐこと。野党が一致団結してくれるなら頑張って応援したい」と語った。