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小池氏、原発ゼロ表明は初 希望の党代表 過去には断言せず

2017年9月27日

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 東京都の小池百合子知事は国政政党「希望の党」の結成を表明した二十五日の記者会見で、「原発ゼロを目指す」と表明した。小泉内閣で環境相を務め、夏の軽装のクールビズを推進。東日本大震災以降は自然エネルギーの普及と省エネの推進も主張したが、脱原発を明確に掲げたのは初めて。原発再稼働を進める安倍政権への対抗色を強め、脱原発を求める世論を取り込む狙いがありそうだ。 (木谷孝洋)

 小池氏は同日の民放番組で「廃炉も含めて原発に対してしっかりと考え、取り組む。原発の新設は難しいと思う」と語った。原発ゼロに向けた工程表づくりにも意欲を見せた。

 大震災後、小池氏は自然エネルギーの普及によって原発への依存度を減らす考えを主張した。震災四カ月後の二〇一一年七月、当時は野党だった自民党の総務会長時代に「私は『脱原発』ではなく『超原発』。原発を超えて、太陽光や風力、地熱など自然に満ちあふれたエネルギーを使わないのはもったいない」(党機関紙)と語っている。

 一六年七月の都知事選では、原発を含むエネルギー政策が争点に。小池氏は、再稼働が進む原発に関して「安全性の確保が第一だ」と指摘した。

 都知事就任以降は、今年七月の本紙インタビューに「日本中の照明を発光ダイオード(LED)化することで原発は十三基不要になる。節電、省エネは原発の不要をもたらす」と語った。

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