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「改革」強調、20分で退席 結党会見 小池氏カラー前面に

2017年9月27日

「希望の党」設立の記者会見で、あいさつする小池百合子代表=27日午前、東京都内のホテルで

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 二十七日に開かれた東京都の小池百合子知事が代表を務める「希望の党」結党の記者会見。小池知事は、党の位置付けを「寛容な改革の精神に燃えた保守」と表現し、政権を担うことのできる政党づくりへの自負をにじませた。ただ、午後一時からの都議会定例会など公務を控え、二十分余りで退席。さっそく「二足のわらじ」を慌ただしくこなした。 =<1>面参照

 記者会見の会場に選んだのは、都庁から南に約五百メートルのホテル。参加する国会議員が壇上に並ぶ中、「さらば、しがらみ政治」との文字と映像が躍るプロモーションビデオが流れた。

 午前九時半すぎ、最後に登壇した小池知事は、三百人近い報道陣のカメラからフラッシュを浴びると、笑顔に。「しがらみがないから、リセットできる」とあいさつするなど、昨年七月の都知事選、今年七月の都議選でも訴えた「しがらみがない」のキーワードを繰り返し口にした。

 ひな壇の前段には細野豪志衆院議員ら民進党を離党した議員や若狭勝衆院議員、「日本のこころ」代表だった中山恭子参院議員らが座り、「新しい改革保守」をアピール。ひな壇の背景には、小池知事が塾長を務める「希望の塾」と同じ緑色を基調にした「日本に希望を。」とのボード。塾と同じスタッフらが会場準備に奔走し、あちこちに小池カラーがにじみ出た。

 公務を控え、時間が限られていることもあって、小池知事に質問できたのは二人だけ。小池知事自身が衆院選に出馬するかどうかについて「あくまでも都知事として、希望の党の代表としてこの戦いに臨む」と述べ、都知事を全うすることを改めて強調した。 (木原育子、唐沢裕亮)

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