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新党「希望」政策 具体的道筋を

2017年9月27日

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 東京都の小池百合子知事が旗揚げした新党「希望の党」。小池氏は会見で「改革のチャンス。皆さんに希望を抱いていただけるよう、変えるところは大胆に変える」と強調した。綱領には「しがらみ政治からの脱却」や「情報公開」などを盛り込んだ。いずれも小池氏の持論だが、具体性には乏しい。 

 小池氏は二〇一九年十月に予定する消費税増税の是非を議論すべきだと主張するが、財政健全化をどうするのか。エネルギー政策では「原発ゼロ」を掲げたが、どのような工程を考えているのか。国民に分かりやすく説明すべきだ。

 安倍晋三首相が衆院解散を表明したのは突然だった。準備に時間がかかるのは理解できる。聞こえがいい政策ばかり並べても、国民に選択肢を示したとはいえない。

 結党メンバーには、自民、民進、日本のこころ三党の離党者や無所属議員十四人が集まった。衆院選を勝ち抜くための「寄り合い所帯」との印象はぬぐえない。理念も政策もバラバラの政党に所属していた議員をまとめるためにも、具体的な政策を打ち出す必要がある。 

  (木谷孝洋)

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