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「希望」都内で設立会見 小池氏「改革保守」訴え

2017年9月27日

「希望の党」の結党記者会見で、気勢を上げる小池百合子代表(中央)ら=27日、東京都内で(平野皓士朗撮影)

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 小池百合子東京都知事が代表を務める新党「希望の党」は二十七日、東京都内のホテルで結党の記者会見を開いた。小池氏は「しがらみのない政治、大胆な改革を築く。日本をリセットするために希望の党を立ち上げる」と表明した。都知事の職は続投し、今回の衆院選には出馬しない考えを明言した。

 小池氏は「北朝鮮情勢がこういう中で政治空白があっていいはずがない」と述べた上で、「安倍晋三首相が(衆院)解散をうたっている。であるならば改革のチャンスだ」として、全国規模で候補を擁立する意向を示した。「これから多くの仲間が増えていく」と語った。

 小池氏は「改革する精神のベースにあるのは保守の精神だ。寛容な改革の精神に燃えた新しい政党だ」と語った。

 会見には若狭勝衆院議員、細野豪志元環境相ら十四人の国会議員が出席した。

 細野氏が綱領を発表し「寛容な改革保守政党を目指す」「情報公開を徹底し、『しがらみ政治から脱却』」「ワイズ・スペンディング(賢い支出)の徹底」など六項目を掲げた。

 小池氏は先の会見で党の理念として(1)希望の政治(2)希望を守る環境・エネルギー(3)改憲−などを提示。具体策に「原発ゼロ」を明記した。消費税増税は「景気回復に水を差す恐れがある」として是非を議論すべきだと主張した。 (大野暢子)

◆「原発ゼロ応援」小泉元首相明言

 小泉純一郎元首相は二十七日、小池百合子東京都知事率いる新党「希望の党」が掲げる政策について「原発ゼロを応援する」と明言した。希望の党の運営には関与しない考えも示した。都内で記者団の質問に答えた。

 小泉氏は二十五日に小池氏と会談し、原発問題などを巡って意見交換した。

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