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「希望の党」街の声は

2017年9月28日

 「ベースは保守」「寛容な改革の精神」−。二十七日の「希望の党」の結党会見で、代表の小池百合子・東京都知事は新党の性格をこう位置付けた。自民党とどう違うのか。知事と党代表の兼務の是非は−。都心で市民に聞いた。

 「明確に『保守』とうたっているし、自民の補完勢力のような感じ。改革保守というのはよく分からないが、あまり期待できない」。埼玉県川越市の無職小林博隆さん(66)は手厳しい。「憲法を変えてほしくない。良くない方向に進みそうで心配だ」

 東京に出張中の福岡市南区の会社員登茉友子(のぼりまゆこ)さん(30)は「日本のリセット、しがらみからの脱却は、小池さんくらいしかできなさそう。他党よりは希望が持てる」。ただ、希望の党の候補者が出ても「投票するかは分からない」と慎重だ。

 都内在住の会社役員長島有加利さん(56)は「都知事と党代表の二足のわらじには大反対。小池さんは築地市場の豊洲移転問題などはあぶり出したが、何も解決していない」と批判し、新党についても「また数合わせか」と否定的だった。

 一方、自民党員という千葉県市川市の会社役員の男性(75)は「安倍首相はさまざまな疑惑について説明していない。首相を代えるには、小池氏ぐらいのパワーが必要だ」と話した。 

  (清水祐樹、柏崎智子)

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