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9.28千葉1区前職に密着 「脱原発など政策近い」歓迎

2017年9月29日

 民進党の「希望の党」への事実上の合流が決まった。急転直下の展開は、衆院選に出馬予定の民進前職にはどう映ったか。千葉1区から立候補予定の田嶋要さん(56)に密着した。

 田嶋さんは連合傘下のNTT労組出身で当選五回。エネルギー問題の論客としても知られる。午前十一時半すぎ、地元から国会に着いた田嶋さんは、合流について「希望とは脱原発など政策も近い」と歓迎。「原発ゼロに反発している(連合傘下の)電力総連の意向も気になるが、連合にとっては共産党より希望の方が組みやすく、理解は得られるだろう」

 衆院解散前に開かれた党代議士会では、近くに座った岡田克也元代表と言葉を交わす。代表時代に共産党との選挙協力を主導した岡田元代表は「気持ちを整理したい」と複雑な表情だったという。

 国会内の事務所に戻る途中、同僚の前職に「そちらはどう?」と声をかけると、「東京ほど小池人気がない。都市部救済ですよね」と合流効果を測りかねている様子だった。

 合流問題を協議した両院議員総会には「今日は重要だから」と支援労組の会合をキャンセルして出席。合流そのものへの反対論は出ず、「選挙直前で受け入れざるを得なかったんでしょう。時期が違ったら議論にもっと時間がかかったのでは」と受け止めた。 (宮尾幹成)

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