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希望・民進を批判 自民「理念政策が不明」 社民「野党共闘に背信」

2017年10月2日

 衆院解散後初の日曜日となった一日、与野党幹部らは衆院選に向け舌戦を繰り広げた。

 希望の党と民進党の事実上の合流について、自民党の塩谷立選対委員長はNHK番組で「希望の理念・政策は分からない。かつての新党ブームでは、ポピュリズム(大衆迎合主義)に進んで失敗した例がある」と指摘した。公明党の山口那津男代表は福岡市で街頭演説し「政権を担う準備もなく新しい政党の顔をしても、任せられるはずがない」と訴えた。これに対し、希望の若狭勝前衆院議員は同番組で「日本を衰退させるしがらみ政治を脱却しないといけない」と主張。外交・安保政策で現実的な対応を取りつつも「二大政党制を目指している。自民党と対峙(たいじ)したい」と語った。

 共産党の穀田恵二選対委員長は「安保法と改憲を認めることは自民党の補完勢力に他ならない」。社民党の又市征治幹事長は「今の民進党の流れは野党共闘への背信行為だ」と語った。

 日本維新の会の馬場伸幸幹事長は「同じ思いを持ったグループがつぶし合うのは国民のためにならない」と説明。日本のこころの中野正志代表は、保守の立場であっても希望とは一線を画す姿勢を示した。

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