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2017年10月3日
結党を表明する枝野氏=2日午後、都内で(川上智世撮影) |
民進党の枝野幸男代表代行は二日、都内で記者会見し、新党「立憲民主党」の結党を表明した。参加者は民進前職、元職、新人で三十人前後になる見通しで、リベラル系の受け皿となる。枝野氏は「安倍政権の暴走を止めるのが唯一最大の争点」と強調した。
希望の党代表の小池百合子東京都知事も同日、本紙のインタビューで、安倍政権と対決する姿勢を鮮明にした。衆院選は▽自民、公明▽希望の党と日本維新の会▽立憲民主党や民進党系無所属、共産、社民両党−の三極構図が明確となった。
立憲民主党には、民進党から長妻昭選対委員長、赤松広隆元衆院副議長、菅直人元首相らが相次いで参加を表明した。代表には枝野氏が就く方向。
枝野氏は会見で、党の基本理念について「国民生活の安心、立憲主義、自由な社会を守る」と語った。働く者や生活者の立場に立つことを強調。安全保障関連法に反対する市民団体と協力していく考えも示した。
希望は「理念や政策が、民進党の方向性と異なる」と指摘。希望に拒否された民進出身者とは「排除せず共に戦う」と語った。連合とも協力を確認した。
民進党では、岡田克也元代表が二日、希望、立憲民主のいずれの党にも参加せず、無所属での出馬を表明した。野田佳彦前首相と、江田憲司、安住淳両前代表代行も無所属での立候補を表明した。
一方、小池氏は本紙インタビューで「自公政権の延長線には改革はなく、微調整の世界しかない。しがらみがあると改革できない」と語った。また小池氏は都内で記者団に、衆院選での候補者擁立目標について「過半数の二百三十三人以上としたい」と話した。 (山口哲人、金杉貴雄)