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理念明確、古くさい、お堅い… 「立憲民主党」名前の印象は

2017年10月3日

 「立憲民主党」のネーミングに対し、識者からは「分かりやすい」と評価する声が上がる一方、「古くさい」「堅い」との意見も聞かれた。

 「立憲主義を守るという方向性や旧民主党の原点に戻ろうとの理念が明確になり、有権者に分かりやすい」と評価するのは、独協大の右崎(うざき)正博名誉教授(憲法)。新党の結成には「保守系の自民とも希望とも相いれない人たちの大きな選択肢になるのは間違いない」とみる。

 民進党出身者の公認を巡っては、希望の代表を務める小池百合子東京都知事が安全保障政策や憲法観で絞り込む考えを表明。枝野氏らリベラル系は小池氏の「排除の論理」に反発を強めていた。

 しかし、右崎名誉教授は今回のこうした民進党内の動揺を前向きに捉えている。「これまで保守勢力とリベラル勢力の間で対立しながら、主張の違いを棚上げしてきたため『野合』との批判もついて回ったが、これで整理された」と語った。

 政治アナリストの伊藤惇夫氏は「目指す方向性を示しており、政党名としてはふさわしい」とする一方、近年は「希望」や「こころ」など政党名にも“ソフト路線”が顕著だとして「古くさいという印象がある」とも。

 コラムニストの辛酸なめ子さんは「一度は政権を取り、多くの有権者に慣れ親しまれてきたこともあり『民主党』という名称を残したのでは」と指摘。新たに加わった「立憲」という言葉については「頭は良さそうだけど、お堅いイメージがある。一般にはちょっと違和感があるかもしれない」と語った。

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