連合は四日、東京都内で定期大会を開き、神津里季生（こうづりきお）会長はあいさつで、今後の政党との関わりについて「連合として支持政党との関係をどうするかは、選挙後に議論する」と語った。神津氏は、大会の休憩中に報道陣の取材に応じ「選挙結果を見ないと分からない。応援する議員がどれだけ勝ち残れるかにかかっている」と説明した。

　あいさつで神津氏は民進党の前原誠司代表が示した希望の党との合流方針には「一強政治に終止符を打とうと、身を捨てる覚悟を伴う決断だった」とする一方、民進党出身者を選別するとした希望の党代表・小池百合子都知事の対応には「連合の推薦候補者には公認作業のはざまでつらい思いを重ねた方が少なくない。極めて遺憾だ」と苦言を呈した。

　安倍晋三首相が臨時国会冒頭で衆院を解散したことには「大義なき究極の自己都合解散と断じざるを得ない。森友、加計（かけ）（学園）問題の疑惑を隠すためと言われても抗弁のしようがない」と批判した。

　大会は二日間で、五日には神津氏を続投させる新執行部人事案を承認。大会終了後の中央執行委員会では、衆院選で希望の党や立憲民主党などの特定政党を支持せず、連合が既に推薦を決めている民進党出身候補らを個別に支援するとの対応方針を正式決定する。

　大会では組織拡大や非正規労働者、若者支援を盛り込んだ二〇一八〜一九年度の運動方針案を議論する。