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現住所で不在者投票できます 中大サークル呼び掛け

2017年10月14日

「VoteatChuo!!」のメンバー(両端)に教わり、不在者投票請求書を書く男子学生=13日、東京都八王子市の中央大で

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 18歳選挙権の導入後初めての衆院選で、中央大(東京都八王子市)の選挙啓発サークル「Vote at Chuo!!」が、出身地に住民票を残したままの学生が現住所で投票できる不在者投票を勧めている。11〜13日にキャンパスにブースを設けてやり方を説明し、活用を呼びかけた。

 「魔法のような仕組み」。宮城県富谷市出身で八王子市に住む3年佐渡勇紀さん(20)は、サークルのメンバーから、実家に帰らなくても投票できると聞き、驚きの声を上げた。

 手続きは、総務省のホームページなどから不在者投票請求書を入手し、出身地の市区町村選管に送付。届いた投票用紙を現住所の期日前投票所に持参すれば、出身地の選挙区で投票できる。ただ、現住所の選管が投票用紙を出身地に送り返す時間がかかるため、投票日の数日前には投票を済ませる必要があるという。

 佐渡さんはブースで、請求書に書き込み、選管宛ての封筒に入れた。「後は近くのポストに入れるだけ」と言われ、「便利」「お手軽」と繰り返した。

 昨年の参院選は投票権があったが、「遠すぎて帰らなかった」「こんな仕組みがあるなんて。初めての投票なので行ってみたい。政治に関心はなかったけど、改善しないと」。

 サークル代表で愛知県尾張旭市出身の2年杉浦佳純さん(21)によると、出身地での成人式出席や運転免許証の取得のため、実家から住民票を移していない学生が多く、「投票できる仕組みを知ってほしい。不在者投票をきっかけに選挙にも関心をもってほしい」と話した。 (松村裕子)

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