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<有権者発>同日選なのに期日前投票は別の日? よく確認して積極利用を

2017年10月18日

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 衆院選を前に、読者からの意見や疑問に答える「有権者発」。今回のテーマは期日前投票です。

 千葉県柏市選挙管理委員会には、この女性と同じ意見が複数寄せられているそうです。大切な一票を確実に投じるため、期日前投票は積極的に利用したいところですが、なぜ投開票日が同じ選挙で、期日前投票できる期間が違うのでしょうか。

 公職選挙法では、衆院選の公示日は投開票日の少なくとも十二日前までと定めています。地方選の告示は、政令市を除く市長選は七日前まで、町長選は五日前までとそれぞれ違います。

 衆院選は十日に公示され、柏市長選は十五日に告示されました。このため、柏市では、期日前投票の開始日も衆院選が十一日、市長選が十六日とずれました。十一〜十五日に衆院選の期日前投票をした人は、市長選に投票するためには再び投票に行かなければなりません。十六日以降は、いずれの選挙も期日前投票できるようになりました。

 衆院選と市長選の日程を合わせることもできましたが、そうしなかった理由を市選管に聞くと「市長選の告示を衆院選に合わせて前倒すと、市長選候補予定者の負担が増すため」との説明でした。市のホームページ(HP)で二つの選挙の期日前投票期間が違うと知らせていましたが「周知は完璧ではなかった」そうです。

 投開票日の二十二日は、台風21号の影響で、東日本をはじめ各地で悪天候が予想されています。期日前投票所の開設日や時間帯は地域ごとに異なるため、事前に自治体のHPなどで確認し、期日前投票も活用して、貴重な一票を無駄にしないようにしましょう。 (大野暢子)

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