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あす投開票 与野党幹部 ラストスパート

2017年10月21日

 衆院選は二十一日、選挙戦の最終日を迎えた。安倍晋三首相(自民党総裁)は「国民の命や幸せな生活を守るのは、自民党と公明党だけだ」と、政治の安定に向けた連立政権継続へ意欲を表明した。野党側は政権打倒を主張した。与野党幹部は、夜まで訴え続ける。

 首相は岐阜県可児市で、政権の経済政策アベノミクスの実績を説明。民進党出身者が合流した希望の党を念頭に「党の名前を変えても、過去の責任は逃れられない。当選したいために看板を替える候補者を信用できますか」とけん制した。

 希望の党の小池百合子代表(東京都知事)は埼玉県越谷市で消費税増税について「いったん立ち止まり、使い道も含め、制度設計からやり直そう」と凍結の必要性を重ねて説いた。

 公明党の山口那津男代表は埼玉県川越市で「連立政権が安定して真っすぐ進んでいくには、公明党のエンジンもなければならない」と語った。

 共産党の志位和夫委員長は千葉市で森友、加計学園問題を巡る首相の対応を非難。「安倍氏が首相に居座っていることこそが、日本にとって最大の国難だ。安倍暴走政治を止めよう」とアピールした。

 立憲民主党の枝野幸男代表は神奈川県鎌倉市で、アベノミクスに関し「強い者はどんどん強くなるが、多くの人々の暮らしは取り残され、格差だけが広がった」と指摘した。

 日本維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)は大阪府松原市で「自民党が圧勝すると、消費税増税を認めてしまうことになる」と唱え、国会議員の身を切る改革を優先すべきだとした。

 社民党の吉田忠智党首、日本のこころの中野正志代表も有権者への浸透に全力を挙げる考えだ。

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