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8党首7万キロ疾走

2017年10月22日

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 衆院選は二十一日で十二日間の選挙戦を終えた。与野党八党首は支持拡大を訴え、秋の日本列島を全力疾走した。各党の公表によると、十日の公示以降、選挙期間中に各党党首が駆け抜けた距離は計七万六千九百六十七キロとみられ、地球を二周近く(一周約四万キロ)回った計算になる。

 安倍晋三首相(自民党総裁)は福島市での第一声を皮切りに、北海道から九州まで二十二都道府県を回り、移動距離は一万二千七百二十六キロ。全国で有効求人倍率が一倍超となり雇用が増えていることを例に挙げ、政権の経済政策「アベノミクス」の成果を強調した。

 党関係者によると、接戦区を中心に遊説日程を組んだ。緊迫した北朝鮮情勢をにらんで全日程が日帰りで、危機管理対応に神経をとがらせていることをうかがわせた。

 東京都知事と希望の党代表の「二足のわらじ」を履いて活動した小池百合子氏は公務をこなしながら、二十二都道府県、八千五百六十六キロを激走。消費税増税凍結を訴え、森友、加計(かけ)問題を批判した上で「安倍一強体制」の打破を呼び掛けた。

 公明党の山口那津男代表は一万五千六十四キロで、トップとなった。小選挙区候補が激戦を展開する北海道や神奈川県を重視し、てこ入れを図った。比例代表での議席増を狙い共産党の志位和夫委員長は十九都道府県、一万七百十六キロを踏破した。

 立憲民主党の枝野幸男代表は党公認候補のほか、与党候補の当選を阻止するため、自らの党にこだわらず当選の可能性がある野党系無所属候補の一部の応援にも入った。一万三千四百七十キロを回った。

 日本維新の会の松井一郎代表は、地盤の大阪や兵庫に張り付くことが多く、六千百六十四キロ。六千七十四キロを移動した社民党の吉田忠智党首は計十都県のうち七県は地元・大分を含む九州各県だった。

 日本のこころの中野正志代表は四千百八十七キロで、東北や都内で街頭演説などをこなした。

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