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安倍政治に審判 きょう投開票 8党首、最後の訴え

2017年10月22日

 第四十八回衆院選は二十二日に投開票される。二〇一二年十二月の第二次内閣発足から四年十カ月となる「安倍政治」に有権者が審判を下す。安倍政治の四年十カ月に、憲法、原発、くらしを加えた四つの争点を中心に議論が交わされた選挙戦は最終日の二十一日、各党党首が東京都内など各地で「最後の訴え」に臨んだ。

 衆院選には定数二八九の小選挙区に九百三十六人、十一ブロックで定数一七六の比例代表に二百四十四人(小選挙区との重複除く)の計千百八十人が立候補。投票は一部地域を除いて午前七時から午後八時まで。二十二日深夜にも大勢が判明する見通しだ。

 安倍晋三首相(自民党総裁)は東京・秋葉原での演説で、北朝鮮情勢に触れ「平和安全法制を廃止すると言う人は無責任だ」と一部野党を批判した。

 希望の党代表の小池百合子東京都知事は東京・池袋で「私たちが戦っているのは古い政治やしがらみ、既得権を優先する勢力だ」と声を張り上げた。

 公明党の山口那津男代表は横浜市で「公明と自民の連立政権でなければ、少子高齢化と北朝鮮という二つの大きな課題を乗り越えられない」と強調した。

 共産党の志位和夫委員長は東京・池袋で「安倍氏が首相に居座り続けることこそ最大の国難。共産党への一票が暴走政治への痛打になる」と主張した。

 立憲民主党の枝野幸男代表は自らの選挙区のさいたま市で「国会での影響力を与えてほしい。政治を国民に近づけるのが私たちの使命だ」と支持を求めた。

 日本維新の会代表の松井一郎大阪府知事は大阪市で「安倍政権は消費税増税の使い道を変えて教育を無償化すると言うが、増税は凍結すべきだ」と表明。

 社民党の吉田忠智党首は大分県臼杵(うすき)市で「安倍政治を終わらせてほしい、九条改憲を阻止してほしいという声を聞き、全国の同志が頑張っている」と訴えた。

 日本のこころの中野正志代表は仙台市で「自衛隊を憲法に明記し、違憲との議論を終わりにしよう」と語った。

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