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単独過半数にも表情硬く 幹部「緊張感持ち見守る」

2017年10月22日

 「大義なき解散」との批判を受けながら選挙戦序盤から優勢が伝えられていた自民党。午後8時すぎ、テレビが一斉に「自民党勝利」「過半数確実」などと報じたが、最終盤に入って立憲民主党の勢いが加速したこともあり、東京・永田町の党本部では幹部が「緊張感を持って見守っていく」と硬い表情を崩さなかった。

 自民党総裁の安倍晋三首相は午後8時前、険しい表情で党本部へ。4階に設けられた開票センターでは、二階俊博幹事長がカメラのフラッシュを浴びながら「信任を頂いたことは大変ありがたく、うれしい」。ただ笑顔は見せず「これにおごらず、しっかり対応していきたい」と慎重な口ぶりだった。

 7月の東京都議選は森友、加計学園問題を巡る首相の政治姿勢が問われたこともあり、歴史的惨敗に。その後、内閣支持率が回復傾向を示す中、首相が臨時国会冒頭での衆院解散に踏み切り、「疑惑隠し」と激しい批判を浴びた。

 選挙戦で野党側が、安倍政権の強引な国会運営や、疑惑に関する説明不足を指摘してきたのに対し、首相は「国民の命と暮らしを守り、未来を切り開けるのは自公だけ」と繰り返してきた。

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