• 東京新聞ウェブ

全国

「初心に帰り頑張る」 稲田氏、圧勝も謙虚に

2017年10月22日

 「批判もある中で勝利が得られ、感謝の気持ちでいっぱいだ。初心に帰り、福井や日本のために頑張って行きたい」。福井1区で当選を決めた自民党前職の稲田朋美氏(58)は、喜びを抑えながら支援者らに何度も頭を下げた。南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報問題で防衛相を辞任した影響もあったが、強固な支援組織を後ろ盾に圧勝した。

 午後8時すぎに当選確実が報じられた後、福井市中心部の事務所に紺色のジャケットとスカート、ハイヒール姿で現れた稲田氏。すし詰め状態の支援者らに拍手で迎えられ、夫の龍示氏と壇上に立ったが、周りが万歳三唱する中、神妙な面持ちで深々とお辞儀。その後、司会が改めて万歳三唱を促すと、ようやく笑顔で手を挙げた。

 インタビューでは「安倍政権や私に対して批判があった」と振り返り「しっかり説明責任を果たし、謙虚に愚直に具体的な政策を進めていく」と決意を述べた。

 稲田氏は、東京都議選の応援演説や「森友問題」での発言を巡って物議を醸し、野党の批判の的となった。辞任後、すぐに地元に入って後援会へのおわび行脚を開始。そのさなかの解散となったが、有権者一人一人を回る「どぶ板選挙」に徹した。

主な政党の公約

新聞購読のご案内