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「私の慢心」謝罪と後悔 排除発言、逆風招く

2017年10月22日

 「私の慢心もあった」。出張先のフランス・パリで報道陣の取材に応じた希望の党の小池百合子東京都知事。民進党出身者らを選別する「排除」発言で逆風を招いたことを念頭に「不快な思いを抱かせて申し訳なかった」と、謝罪や後悔の言葉を並べた。

 ホテルの一室に黒いジャケット姿で現れた小池氏。「政権交代」を掲げた結党時の高揚感は感じられず、疲れた表情で椅子に腰を下ろし、「知事選、都議選と大きなサポートを受けて勝利を収めたが、今回は真逆になってしまった」と無念さをにじませた。

 9月末に都庁の記者会見で打ち出した「排除の論理」に、民進党のリベラル系議員は反発、立憲民主党の結成で野党分裂を引き起こすきっかけとなった。「逆に安倍政権を利する結果になった」と振り返った小池氏。都知事と党代表の「二足のわらじ」にも批判が集まったが、「党を立ち上げた責任がある。党運営は勝ち上がってきた皆さんと今後相談したい」と述べるにとどめた。

 東京都港区のホテルに設けられた希望の党の開票センターでは午後8時ごろ、細野豪志元環境相と樽床伸二元総務相が険しい表情を浮かべ登壇。細野氏は「厳しい結果」と敗戦を認めたが「自民党に代わりうる改革保守政党ができた意義は非常に大きいものがある」と強調。うつむきながらテレビの選挙番組を見守ったが、ボード上の当選確実を示す緑のバラはまばら。100席以上の記者席に空席が目立った。

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