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妻同士の戦いに敗北 自民中川氏、不祥事響く

2017年10月22日

 「申し訳なかったです」。衆院選北海道11区で出馬した自民党前職の中川郁子元農水政務官(58)は22日、立憲民主党新人の石川香織氏(33)との一騎打ちに敗れ、選挙事務所で支援者らに深々と頭を下げた。「政治家の妻同士の戦い」と注目されたが、2015年に週刊誌で同僚議員との不適切な交際を報じられ、イメージを損なったことが選挙戦にも響いた。

 郁子氏と香織氏は、かつてこの選挙区で相対した故中川昭一元財務相と石川知裕元衆院議員(44)の妻同士の関係。昭一氏は09年衆院選で知裕氏に敗北後、56歳で急死した。後を継いだ郁子氏は12年衆院選で知裕氏を下し、今回3選を目指していた。

 一方香織氏は、14年に政治資金規正法違反で有罪が確定した知裕氏が今月下旬まで公民権停止中のため、急きょ出馬を決め、初当選を果たした。

 午後8時すぎに当選確実が伝えられた香織氏の事務所では、香織氏と知裕氏が2人の子供を抱いて姿を見せ、支援者から大きな歓声が上がった。香織氏は「時間のない中で支援してくれた方々に感謝している」と晴れやかな表情。知裕氏は「香織は私の身代わりではなく、皆さんに堂々と選ばれた」とほっとした様子だった。

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