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一夜明けやっと決着 沖縄4区など 台風で開票遅れ

2017年10月24日

 台風21号の影響で離島から投票箱を運べず、決着が持ち越されていた佐賀2区と沖縄4区。「ようやく決まった」。投開票日から一夜明けた二十三日、気をもみながら結果を待った各陣営の関係者や支持者らには疲労の色がにじんだ。

 米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古(へのこ)移設の是非を争点に前職同士がぶつかった沖縄4区。接戦を制した自民党の西銘(にしめ)恒三郎氏は二十三日午後、南風原町(はえばるちょう)の事務所で晴れやかな表情を浮かべて万歳した。「昨日、きょうと気が張り詰めて疲れた」と支持者の男性。事務所内のポスターや推薦状は既に撤去され、昼ごろから再び集まってきた支持者らには片付けていた椅子を並べ直す姿もあった。

 移設反対派の無所属仲里利信氏の事務所には、当落の行方を見極めようと二十三日未明まで多くの人が残っていた。支援する県議は「台風では致し方ないが、もんもんとして疲労困憊(こんぱい)だ」と話した。

 敗北が決まった仲里氏は頭を下げて引退宣言。その周りを支持者が囲み、温かい拍手を送った。

 佐賀2区では大票田の唐津市の開票が二十三日午後二時に始まった。ともに前職で、希望の党の大串博志氏と自民党の古川康氏が激しく争ったが、大串氏が当選確実に。支持者の女性は「今か今かと待っていた。一緒に万歳ができて良かった」とほっとしたように話した。

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