県議選は、四十二選挙区のうち十七選挙区で定数と立候補者が同じ数となり、二十五人が無投票で当選した。合わせて約百三十万人の有権者が投票する権利を行使できず。富津市と長生郡の両選挙区は五回連続で選挙戦にならなかった。
前回は十八選挙区の二十四人が無投票で一人区の多さがその原因とされた。人口の少ない房総地域は保守地盤の固い自民の牙城で、他党が対抗馬を立てにくいからだ。今回は区割りの変更で一人区が減ったが、さほど変わらなかった。
無投票だった選挙区のうち、一人区は白井市、勝浦市・夷隅郡、富津市、袖ケ浦市、八街市、匝瑳市、いすみ市、大網白里市、長生郡。合区ができるなどして一人区は二十から十三になり、無投票の選挙区は十二から九に減った。
二人区は千葉市若葉区、同市稲毛区、木更津市、成田市、流山市、野田市、銚子市・東庄町、山武市・山武郡。二人区は前回の十七から二十になり、無投票が六から八に増えた。六つ選挙区がある政令市の千葉市でも、四つの二人区のうち二つの選挙区が無風だった。
党派別では自民十九人、国民三人で、立民、社民、無所属が各一人。 (村上豊)
この記事を印刷する