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共産、2議席狙うも“共倒れ” 船橋で現新とも落選

再選を果たせず、支持者に頭を下げる丸山慎一さん(中)=船橋市で

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 「ずっと守ってきた船橋での共産議席を失い、責任を痛感している」。十二人が立候補した船橋市選挙区(定数七)で、七期目を目指した共産現職の丸山慎一さん(63)。市議から転身した新人とで初の二議席獲得に挑んだが、自らは三百二十票差で次点だった上、“共倒れ”の結果となり、「ざんきに堪えない」と声を落とした。

 今回の県議選で共産は、県内で議案が提出できる八議席の獲得を目標に掲げた。船橋では二年前から二人擁立の方針を決め、市内をほぼ東西に分ける「票割り」も実施。しかし、四十八年間続いた共産議席を失い、県内での獲得も二議席止まりとなっただけに、丸山さんは「(共産は)四年後をにらみ、失地回復を図るしかない」と唇をかんだ。

 激戦となった選挙戦では、国民現職の野田剛彦さん(58)が、実兄の野田佳彦前首相の支援も受け、「野田票」と評される票田を固めるなどで前回に続きトップ当選。公明現職の仲村秀明さん(49)も着実に票を積み上げ、市長選出馬で辞職した無所属の西尾憲一さん(68)は返り咲きを果たした。

 自民は公認二人と推薦二人の計四人を擁立し、三議席だった。前回は無所属新人で、今回は自民公認となった現職の中村実さん(51)は「自民公認はありがたかった」と話したが、「自民は船橋で(過半数の)四議席を取れるだけの力がないことが明らかになり、残念」と振り返った。 (保母哲)

 

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