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県議選を総括 参院選へ各党展望語る

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 七日投開票された統一地方選前半戦の県議選(定数九四、四十二選挙区)は、自民が過半数を維持、旧民進から分裂した立民は議席を伸ばし、国民は減らした。共産は三減の二議席となった。八日、各党の県幹部が記者会見で選挙結果を振り返り、夏の参院選への展望を語った。投票率は過去最低の36・26%(前回37・01%)で、女性は十三人が当選し、前回より四人増えた。 (村上豊)

 自民の桜田義孝県連会長は「県政の安定につながるし、参院選を控え、いい結果を出せた」と笑顔で語った。公認、推薦合わせて過半数の四十八議席だが、自民会派入りする無所属の当選者が「五、六人いる」とし、現有の五十一議席を確保できる見込みだ。

 公明の富田茂之県本部代表は「議案提出権がある八議席を維持できて良かった」と述べた。県議選では自民の候補者らを推薦。参院選では「きちんと約束を守ってもらう」と比例代表の公明候補を応援してもらう自公協力体制を続ける。

 一方、立民は二増の十議席。生方幸夫県連代表は「参院選の手応えとなった」としながらも「もっと擁立できれば当選者を増やせた。低い投票率で組織政党が有利になった」と嘆いた。

 国民は議席を九から六に減らした。奥野総一郎県連代表は「残念ながら現職二人を落としてしまった」と厳しい表情。「(旧民進の分裂は)国民には内輪もめにしか見えず、こういう結果になった。大きな塊で活動しないといけない」と語り、参院選での野党勢力の結集を呼びかけた。

 共産の浮揚幸裕県委員長は現新二人が共倒れとなった船橋市選挙区について、「参院選につなげようと二人立てたが、突破できなかった」と悔しがった。立民との違いには、「政治的な立ち位置が同じに見えることはあるが、票を食われたとは考えていない」との考えを示した。県議会で年二回の代表質問ができる四議席を下回った。

 参院選千葉選挙区(改選数三)には、自民二人、立民一人の現職三人と、共産の新人が立候補を予定している。

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