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自民が分裂 混戦模様 4人立候補 佐倉市長選

市長と市議のダブル選挙を知らせる懸垂幕が掲げられた市庁舎=佐倉市で

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 現職と三人の新人が立候補した佐倉市長選は、四十二人で争う市議選(定数二八)とともに、選挙戦の最終盤を迎えた。市長選は、自民支持層の分裂と反自民勢力の結集で激戦の様相となっている。 (小沢伸介)

 市長選に立候補したのは、無所属新人で元市議の望月圧子さん(54)、元県議の西田三十五さん(54)、弁護士の清田乃り子さん(66)、無所属現職で四選を目指す蕨和雄さん(69)=自民推薦=の四人(届け出順)。

 西田さんは十九日夕、京成臼井駅前で、自民党の石井準一参院議員や三原じゅん子参院議員と街頭演説した。三原議員は「信頼して堂々と応援する。これから西田という風が佐倉市で突風として吹くことができる」と声を張り上げた。

 蕨さんは十七日夜、京成志津駅前で街頭演説した。応援に駆け付けた自民党の豊田俊郎参院議員は「各方面から推薦依頼があったが、県連としては蕨さんのほかにいないとの結論で、責任と誇りを持ってご推薦申し上げている」と語った。

 清田さんは選挙カーからの呼び掛けや街頭演説に力を入れてきた。要望活動や請願・陳情を通じて、現市政に不満を抱く市民団体関係者らがもり立てる。出陣式で市議候補は「ほかの三人は自民党のきょうだいげんか」と違いを訴えた。

 望月さんは、家族らの協力で選挙カーを走らせる独自の戦いを貫いている。西田陣営は現職批判票の分散、清田陣営はそれに加えて女性票の分散、蕨陣営は地盤の志津地区の重複と、三候補の陣営は票の目減りを警戒している。

 市議選に四十二人が立候補したのは、市議会最大会派が現市政とは一線を画し、市長与党になっていなかったことに起因する。市議会の「ねじれ」解消を目指し、新人を中心に現市政を支持する陣営と、現職を中心に市長交代を目指す陣営とが激戦を展開し、反自民勢力は結集して票の上積みを狙う。市長選では、市議候補の訴えが連動して有権者に届いているかどうかも勝敗を左右することになりそうだ。

 佐倉市長選は二十一日午前七時〜午後八時、市内三十八カ所で投票が行われ、同九時十五分から同市宮小路町の市民体育館で即日開票される。同十一時すぎに大勢が判明する見通し。

 選挙人名簿登録者数は十四万八千三百八十四人(十三日現在)。

 

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