統一地方選で予定されている水戸市長選(来月十四日告示、二十一日投開票)で、市が進める新市民会館計画に反対する「市民の会」の岩清水理事務局長が十日、取材に応じ、候補者を擁立し今月中にも発表する考えを示した。すでに立候補を表明している高橋靖市長と、一騎打ちとなる可能性もある。
市民の会は数年前から、市長選に向け候補者を立てることを検討し、具体的に人選できたという。候補者は無所属で出馬する予定で、立憲民主党や共産党、社民党など幅広い推薦や支持を呼びかけたいとする。
計画される新市民会館は二千人を収容できるホールなどを併設。事業費は周辺地区の再開発を含め二百九十五億円と見込まれる。
会は「事業費が膨大すぎる」と指摘。計画の見直しを争点とし、代替案として、会は水戸駅から東に約三キロ離れた同市渋井町の市有地を利用すれば土地の買収費は必要なく、事業費を抑えられると主張する。岩清水事務局長は「市民が求めているのは大規模なホールではなく、小規模な会議室などがたくさんあること。市民の声を反映させた施設にすべきだ」と強調した。 (山下葉月)
この記事を印刷する