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初登庁の高橋・水戸市長 原発「反対多かった」

3選を果たし、市職員が出迎える中、笑顔で登庁した高橋靖市長(左)=水戸市役所で

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 水戸市長選で三選を果たした高橋靖市長(53)が二十二日初登庁し、会見で、原電の東海第二原発再稼働の是非の判断に向け「市民の気持ちを把握するための調査をする」とした前日の発言の背景を語った。

 高橋市長は「選挙中、肌感覚で反対がすごく多かった。真摯(しんし)に受け止めないといけない」と振り返った。さらに「実効性のある避難計画ができたとしても避難生活が嫌とか、故郷を失うのは嫌とかいう声も聞こえてきた」といい、市民の意向を正確に把握するには客観的な数値が必要と思ったという。

 市長選でNHKが行った出口調査では、回答した市民の約73%が再稼働に反対している。

 水戸市は再稼働に事前同意が必要な六市村の一つで、高橋市長は任期中に判断を求められる可能性がある。市長になる前は原発をベースロード電源と位置づける自民の県議だったが、「私は政党にあやつられていない。市民の思いがどこにあるのかで判断する」と述べた。 (山下葉月)

 

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