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水戸市長 高橋さん3選 待機児童対策など評価

支援者から花束を受け取る高橋さん(左)=水戸市で

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 統一地方選は二十一日、水戸市、取手市、五霞町の三市町長選で投開票された。水戸市長選は無所属現職の高橋靖さん(53)が、無所属新人で弁護士の谷萩陽一さん(62)=共産推薦=を破り三選。取手市長選は無所属現職の藤井信吾さん(59)が、無所属新人で元市議の竹原大蔵さん(42)を、五霞町長選も無所属現職の染谷森雄さん(72)=自民推薦=が、無所属新人候補を退け、それぞれ四選を果たした。 (鈴木学、宮本隆康)

 水戸市長選で、高橋さんは政党推薦はなかったものの、約三百五十の企業・団体などから推薦を受け、谷萩さんに大差で勝利した。

 高橋さんは、東海村の日本原子力発電(原電)東海第二原発の再稼働について「住民理解がない限り再稼働を認めない」とし慎重な姿勢が評価されたほか、二期八年で保育所の定員を二千六百人以上増やした待機児童対策などが支持された。

 谷萩さんは市が巨費をかけて進める新市民会館計画の再考などを掲げ、現職の批判票の取り込みを図ったが、出遅れが響いた。

 当日有権者数は二十二万一千八百五十人。投票率は45・10%で、前回(47・53%)を下回った。

 取手市長選は、藤井さんがインフラ整備を主な公約に市政継続を訴え、知名度を生かして各種の推薦団体の票をまとめた。竹原さんは市立中学の女子生徒がいじめで自殺した問題での対応のまずさなどで現職を批判したが、及ばなかった。

 当日有権者数は九万七百八十四人。投票率は38・56%で、過去最低だった前回(41・58%)を下回った。

 五霞町長選は「小さくても存在感があるまちづくりを進める」とする染谷さんが、元町副議長の板橋英治さん(41)を退けた。当日有権者数は七千三百十三人。投票率は70・08%だった。

 市議選は水戸、日立、土浦、古河、石岡、龍ケ崎、常総、牛久、鹿嶋、筑西、行方の十一市であり、計二百九十八人が計二百五十四の議席を争った。また、五霞、利根、美浦の三町村議選と茨城町議補選は、計三十五議席を巡り計四十五人がしのぎを削った。

 

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