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美浦村議会が自主解散 選挙の活発化に期待

 美浦村議会は二十五日、約五カ月の任期を残して自主解散し、村長選(四月十六日告示、二十一日投開票)と同じ日に選挙することになった。選挙費用の削減や、投票率の向上が狙い。解散決議案を提出した石川修議員(71)は「村が始まって以来の改革だ」と意義を話す。 (水谷エリナ)

 この日の議会で、石川議員は、公共施設の老朽化に伴う整備や改修の必要性から今後、村の財政に大きな影響がある可能性を指摘。解散により選挙費用を約三百五十万円削減でき「行財政改革を図っていかなければならない」と訴えた。

 ほかに自主解散した経緯として、沼崎光芳議長(46)は取材に、住民から選挙を活発化させる要望があったことを挙げる。「四年前、村長選も村議選も無投票だった。住民から『名前を書いた候補者が議員となるのが筋だ』という声があった」と話した。

 村議選を無投票にしないためにも、昨年十二月に定数を二つ減らす条例を成立させ、一二にしたという。前々回の投票率は村議選が61・77%、村長選は56・60%だった。

 自主解散は全会一致だった。沼崎議長は「中には党を背負っている議員もおり、全会一致にならないという不安もあった」と明かす。

 県市町村課によると、笠間市議会が二〇〇六年、市民の解散請求を受けて、自主解散した。それ以降、県内では市町村議会の解散はないという。

 

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