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あす告示 2市長選一騎打ちか 12市議選と市議補選も

候補者のポスター用掲示板=水戸市で

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 統一地方選で市長選と市議選が十四日、告示される。市長選は水戸、取手、日立の三市で、このうち水戸、取手の両市は選挙戦になる見通し。日立市は立候補を表明しているのが現職のみで、五回連続で無投票になる公算が大きい。市議選は補選を含めて十三市で、すべて選挙戦になりそうだ。市長選、市議選とも投票は二十一日で、即日開票される。 (鈴木学)

 市議選は、水戸、日立、土浦、古河、石岡、結城、龍ケ崎、常総、牛久、鹿嶋、筑西、行方の十二市であり、取手市で市議補選がある。本紙の集計では、計二百七十四の議席に対し、計三百二十二人が立候補を予定している。

 このうち、水戸や土浦、龍ケ崎の各市はいずれも定数を七人、常総市は定数を六人上回る立候補が見込まれており、混戦が予想される。

 投票はいずれも二十一日午前七時からで、投票締め切りの時間は繰り上げている自治体が多い。締め切り時間を午後八時までとしているのは牛久市だけで、他は一〜二時間の繰り上げを決めている。

 町村長選と町村議選は十六日に告示し、二十一日に投開票される。町村長選は茨城町、五霞町、美浦村の三町村、町村議選は五霞町、利根町、茨城町(補選)、美浦村の四町村で予定されている。

◆水戸市長選 現新の戦いに

 水戸市長選には、三選を目指す現職の高橋靖市長(53)と、無所属新人で弁護士の谷萩陽一さん(62)の二人が立候補を表明し、一騎打ちとなる公算が大きい。

 高橋市長は東日本大震災後の二〇一一年六月に市長に就任。市役所新庁舎の建設など復興に取り組んだ。認可保育所に申し込んでも入所できない「待機児童」の解消を目指し、二期八年の実績を強調する。

 谷萩さんは市が進める新市民会館の建設計画の事業費が膨大だとし、計画の見直しを訴える。このほか、東海村の日本原子力発電東海第二原発の再稼働に反対の立場を鮮明にしており、争点化したい考えだ。

 三月一日現在の選挙人名簿登録者数は二十二万六千三百五十五人。 (山下葉月)

◆取手市長選も

 取手市長選には、四選を目指す無所属現職の藤井信吾市長(59)と、無所属新人で元市議の竹原大蔵さん(42)が出馬を表明し、一騎打ちとみられている。

 藤井市長は元会社員で、二度目の挑戦となる二〇〇七年の市長選で初当選した。JR取手駅西口の区画整理と再開発や、桑原地区の市街化区域への編入などを公約に掲げる。

 竹原さんは元衆院議員秘書で、一六年に市議に初当選。市立中の女子生徒がいじめで自殺した問題の対応を批判した上で、知事とのパイプをアピールし、市政刷新を訴えている。

 三月一日現在の選挙人名簿登録者数は九万一千九百八十二人。 (宮本隆康)

◆日立市長選 無投票の可能性

 日立市長選には、再選を目指す現職の小川春樹市長(71)だけが立候補を表明。ほかに出馬の動きはなく、無投票の可能性が高い。無投票となった場合、五回連続となる。

 小川市長は「人口減少にしっかり向き合うのが私の仕事だ」と述べ、出産前後の母体や新生児への専門的医療を提供する「地域周産期母子医療センター」の再開を公約に掲げる。このほか、若者の定住促進やJR日立駅前のにぎわい創出にも力を入れたいとする。

 東海第二原発の三十キロ圏に入る市は、再稼働する際に同意が必要な周辺六市村の一つ。小川市長は当選すれば、任期中に是非の判断を迫られる可能性がある。

 三月一日現在の選挙人名簿登録者数は十五万三千八百六十人。 (山下葉月)

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