無投票で4選が決まり、祝いの花束を受け取る小林さん(右)=茨城町で
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茨城町長選は無所属現職の小林宣夫さん(71)以外に立候補の届け出がなく、三回連続の無投票で四選を果たした。小林さんは選挙事務所での祝賀会で「町を良くするため、全身全霊で取り組む」と抱負を述べた。
町は、ほぼ全域が東海第二原発の三十キロ圏に入る。小林さんは非公開の場で再稼働への反対を表明していたが、この日、報道陣の取材に「過酷事故が起きた時の避難に確信が持てないものを認めるというのは、責任ある行政とは言えない。再稼働には反対だ」と明言した。
小林さんは初当選直後、水戸市との合併話を白紙に戻し、危機的な状況にあった財政の立て直しや農業振興などに力を入れてきた。四期目の重点施策には、交通手段がない高齢者の送迎に利用できるデマンドタクシーの導入や、給食センターの整備を掲げている。 (越田普之)
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