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取手市長選 立候補者の横顔

 取手市長選には、元市議で無所属新人の竹原大蔵さん(42)と、4選を目指す無所属現職の藤井信吾さん(59)の2人が立候補し、連日の舌戦を繰り広げている。候補者たちの経歴や趣味など、プロフィルを紹介する。(宮本隆康)

(届け出順)

◆市民と一緒に政策立案

 竹原大蔵(たけはら・だいぞう)さん(42) 無新

 「市長選出馬は以前から考えていた。いじめ自殺問題で市長が先頭に立たなかったのが許せず、きっかけになった」。市議一期目の途中に立候補を決めた。

 神奈川県平塚市出身。幼少期に虐待、家出、不登校を経験。知人と会社を設立したが、金を持ち逃げされるなど、苦しい体験が続いたことから、政治に興味を持ったという。

 二十歳すぎから市内で暮らし、旧民主党の地元衆院議員の秘書と事務所職員を十年余り務めた。民主党公認や無所属で県議選二回と県議補選に立候補し、三回とも落選。二〇一六年の市議選ではトップで初当選し、支持者の勧めで自民党に入党した。

 公約は営業戦略部設置、市の事業の精査、利根川河川敷の公園整備など。県知事とのパイプをアピールし「市民と一緒に政策立案するシステムをつくり、新しい風を吹き込みたい」と市政刷新を訴えている。

 出汁(だし)をとるのが趣味。座右の銘は「1%にかける勇気」。妻と一男一女の四人家族。

◆市政継続で「大輪の花」

 藤井信吾(ふじい・しんご)さん(59) 無現<3>=公

 「未来につながる礎をつくる時期。取手駅西口の区画整理と再開発、桑原地区の商業施設誘致など、三十年後のための基幹インフラ整備に注力したい」と四選への意欲を語る。

 鹿児島市出身。東大法学部で行政学を専攻し「地方政治には興味があった」という。大手生命保険会社に就職し、営業や人事、企画部門、海外駐在などを経験した。

 「自然が豊かで通勤にも便利」と約三十年前に市内に居を構えた。「住んでいる地域の問題を解決したい」として、二十年勤めた会社を辞め、四十三歳で市長選に立候補。落選したが、四年間の浪人生活後、二度目の挑戦で初当選した。

 「一つのことをやりかけている時に違うことをすれば、大輪の花を咲かせられなくなる」と市政の継続を訴える。

 アコーディオン演奏が趣味で、地域コミュニティーFMで披露したことも。座右の銘は「楽も苦も時過ぎぬれば跡もなし 世に残る名をただ思ふべし」。妻と長女との三人暮らし。

 

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