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若い声、一票に託して 県選管が高校卒業生に啓発カード

3月に卒業する高校生向けに県選管が作製した選挙啓発のメッセージカード

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 県選挙管理委員会は、3月卒業の県内の高校生に、選挙の投票を呼びかけるメッセージカードを作製した。19歳の投票率が低水準にあることから、高校を巣立ち進学や就職する若者たちに選挙への関心を高めてもらう初めての試み。(北浜修)

 カードはA4判一枚で、二つ折り。選管委員長名のメッセージは「想像してみてください。若い君たちが投票に行かなかったらどんな世の中になっているか」と問いかける。

 その上で「若い人の声が反映されない世の中になって、君たちが暮らしにくい社会になっているかもしれません。将来の君たちの子供も…。声を届けてください」と訴えている。

 県選管は約二万部を作製。県内の県立、私立の各校へ配布し、学校を通じて生徒らに届ける。

 県選管によると、県内の投票率は、選挙権年齢が十八歳以上へ引き下げられた後、初の国政選挙となった参院選(二〇一六年七月)で、十八歳47・50%、十九歳37・24%(全体51・38%)。衆院選(一七年十月)では十八歳47・96%、十九歳29・44%(全体51・65%)。

 十九歳は十八歳より参院選で約10ポイント、衆院選では約18ポイントも低い。

 県選管では、十九歳は進学や就職などで県内を離れても、住民票を移さず、地元に置いたままのケースがあり、結果として投票しない人が増えてしまうと見ている。

 カードはイラストで、進学や就職などで故郷を離れる若者たちへ、転居先に住民票を移すことも勧めている。

 今年は四月に統一地方選、夏に参院選がある。県選管の担当者は「メッセージカードを投票するきっかけにしてもらえれば」と話している。

 

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