当選を決め支援者と握手する渡辺さん(左)=那須塩原市で
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統一地方選の後半戦が二十一日投開票され、那須塩原市長選は無所属新人で元参院議員の渡辺美知太郎さん(36)が、無所属新人で元市議会議長の君島一郎さん(63)との一騎打ちを制して、初当選を果たした。芳賀町長選は、無所属現職の見目匡さん(67)が再選した。 (北浜修)
市長選は両候補ともに保守層を支持基盤とする保守分裂の選挙戦となった。投票率は43・93%。渡辺さんは渡辺美智雄元副総理の孫で、国政で培った人脈や経験、若さをアピールした。当選を決め、事務所で「令和の時代にふさわしい市となれるよう未来を切り開きたい」と抱負を語った。
君島さんは死去した君島寛市長による市政の継承を強調。雇用創出に向けた産業団地の造成や企業誘致、公共交通の利便性向上などを訴えたが及ばなかった。
芳賀町長選で、見目さんは町と宇都宮市を結ぶ次世代型路面電車(LRT)事業の着手を実績として強調した。事務所で「勝ってかぶとの緒を締めて、さらに四年間やっていきたい。実直にしっかり、今まで進めてきた事業を育てていきたい」と二期目の抱負を述べた。
無所属新人で元町議の水沼孝夫さん(57)は人口減対策や町政刷新などを訴えたが、及ばなかった。投票率は71・46%だった。
宇都宮、足利、小山、真岡、矢板の五市議選、茂木、市貝、芳賀、野木の四町議選、那須塩原市議補選も投開票され、深夜になっても開票作業が続いた。
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