統一地方選の前半戦となる県議選(定数五〇)は、二十九日の告示が一週間後に迫った。本紙の取材では二十日現在、十六選挙区で六十四人が立候補を準備している。五選挙区で無投票になる可能性がある。投開票は四月七日。(北浜修)
六十四人は前回の立候補者と比べて八人、前々回と比べて十五人少ない。
内訳は、現職四十五人、元職三人、新人十六人。女性は八人。
党派別では自民三十六人、立憲民主六人、国民民主一人、公明三人、共産三人、無所属十五人。
県議会最大勢力の自民は現職二十九人、元職一人、新人六人の計三十六人を擁立する。引き続き過半数を維持した上で、さらなる議席増を目指す。
旧民主、旧民進は政党が立民、国民に分かれてから初の県議選となる。自民に次ぐ勢力の立民は現職四人と新人二人で党勢拡大を図る。国民は現職一人が議席死守に挑む。
公明は二選挙区に現職三人が出馬し、議席維持を狙う。共産は三選挙区で現職一人、新人二人が臨む。
選挙区別では、宇都宮市・上三川町で定数を一人上回る十四人が出馬を予定。五つの政党の公認候補に無所属の現職、元職らが名を連ねる。
那須塩原市・那須町は、七人が名乗りを上げており、激戦になる見通し。
これに対して、足利市、大田原市、下野市、芳賀郡、壬生町の五選挙区では、現職のほかに出馬に向けた動きはなく、無投票の公算が大きくなっている。足利市選挙区は四議席を七人で激しく争った前回と比べ、情勢が一変しそうだ。
県選挙管理委員会によると、六十四陣営のうち那須烏山市・那珂川町選挙区の一陣営を除く六十三陣営が、二十日までに事前審査に臨んだ。
◇県議選立候補予定者(敬称略)
◆那須塩原市・那須町(定数4−候補予定7)
◆さくら市・塩谷郡(定数2−候補予定3)
◆那須烏山市・那珂川町(定数1−候補予定2)
◆下野市(定数1−候補予定1)
◆芳賀郡(定数2−候補予定2)
◆壬生町(定数1−候補予定1)
◆鹿沼市(定数3−候補予定4)
◆日光市(定数2−候補予定3)
◆足利市(定数4−候補予定4)
◆小山市・野木町(定数5−候補予定6)
◆真岡市(定数2−候補予定3)
◆大田原市(定数2−候補予定2)
◆矢板市(定数1−候補予定2)
◆宇都宮市・上三川町(定数13−候補予定14)
◆栃木市(定数4−候補予定6)
◆佐野市(定数3−候補予定4)
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