統一地方選の前半戦となる県議選(定数五〇)が二十九日、告示される。人口減少、地域活性化、安全で安心なまちづくりなど、本県が抱える課題をめぐり、各地で候補者による激しい論戦が繰り広げられる。 (北浜修、小川直人)
県選挙管理委員会によると、二十八日に宇都宮市・上三川町選挙区で新人一人が新たに事前審査を済ませた。これまでに十六選挙区で六十三人が事前審査を終えており、計六十四人が立候補する見通し。
宇都宮市・上三川町選挙区は定数を二人上回る十五人が出馬する見込み。五つの政党の公認候補に、無所属の現職、元職、新人が争う構図となり、激戦になりそうだ。
本紙の取材では、足利市、大田原市、下野市、芳賀郡、壬生町の五選挙区は無投票の公算が大きい。那須烏山市・那珂川町選挙区も無投票の可能性がある。
投開票は四月七日。選挙権年齢が十八歳に引き下げられてから初めての統一地方選で、若い世代の投票率も注目点の一つとなる。
選挙をきれいにする国民運動県本部は二十八日、「統一地方選は地方創生の取り組みや地方自治のあり方が注目される中、私たちの地方自治を託す代表者を選ぶ重要な意義を持つ」などとする声明を発表し、主権者として積極的に投票に参加するよう呼び掛けた。
この記事を印刷する