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53候補 最後のお願い 県議選10選挙区 きょう投開票

 統一地方選の前半戦となる県議選(定数五〇)は六日、選挙戦最終日を迎え、候補者たちは商業施設やお花見スポットなど、多くの有権者が集まる場所へと「最後のお願い」に駆け回った。県議選は七日に投開票される。 (北浜修)

 十六選挙のうち無投票となった六選挙区で十一人の当選が決定。残る十選挙区の候補者五十三人が三十九議席を争い、舌戦を繰り広げてきた。

 宇都宮市・上三川町選挙区(定数一三)には十五人が出馬した。買い物客でにぎわう市内の大型商業施設の前では、複数の候補者が時間差で訪れ、マイクを持って演説に声を張り上げた。

 候補者の一人は、自身が子育て世代であることを強調し、育児環境の充実や少子化対策の重要性を主張した。各選挙で若者の投票率が低いことにも触れ、投票所へ足を運ぶよう呼び掛けた。自身の名前を連呼し、「お願いします」と懇願する場面も。近くの有権者の元に駆け寄り、一人一人と握手をして頭を下げた。

 別の候補者は、子育て支援策として、保育施設を増やすだけでは不十分で、施設で働く人々の待遇改善が必要だと訴えた。「(子育て環境の)安心をつくることは政治の責任だ」などと自らの主張を語ると、選挙カーに乗り込み、慌ただしく次の演説場所へと向かった。

 ◇ 

 県選挙管理委員会によると、選挙戦となった十選挙区で五日までに期日前投票をした人は十万四千四百八十六人で、有権者の8・15%を占めた。

◆各党かく戦った

◇各地で手応え感じた

 <自民党・茂木敏充県連会長> 「県政新時代」の重点課題、経済の活性化、地域社会の安全・安心、地域医療の充実、農林業・中小企業・観光の振興、社会基盤整備を訴えた。各地で強い手応えを感じている。

◇まっとうな政治訴え

 <立憲民主党・福田昭夫県連代表> 小さな声や弱き声が政治の場に届かない現状を変えるためにも「まっとうな政治」の実現が不可欠であること、「生活は政治で決まる」ことを自信と確信をもって訴えた。

◇安心で安全な暮らし

 <国民民主党・落合誠記県連幹事長> 将来への不安を抱え、希望も未来も見えない社会がまん延している。地域社会・地域経済を安定させ、安心で安全なより良い暮らしができる政治に変えることを訴えた。

◇3議席全員当選目標

 <公明党・山口恒夫県本部代表> 十八歳以上の新有権者、無党派層への支持拡大を進めた。約束したことは必ず実現してきた実現力ナンバーワンの政党。三議席全員当選を目指す。最後まで絶大なる支援を。

◇福祉最優先への転換

 <共産党・小林年治県委員長> 暮らし・福祉最優先の県政への転換の具体策を示して訴えた。消費増税や国保税の大幅値上げ反対の声を寄せていただき、地方から安倍政治に「さよなら」を告げる選挙にする。

 

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