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那須塩原市長選 保守分裂、新人一騎打ち

那須塩原市長選候補者の出陣式で気勢を上げる支援者ら=那須塩原市で

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 那須塩原市長選と宇都宮、足利など五市議選、那須塩原市議補選が十四日告示され、全ての選挙で定数を上回る立候補の届け出があり、選挙戦に突入した。同市長選は新人の一騎打ちとなり、投開票の二十一日に向けて、両候補による舌戦が早くも熱を帯びている。 (北浜修、小川直人、高橋淳)

 那須塩原市長選は、元市議会議長の君島一郎さん(63)と元参院議員の渡辺美知太郎さん(36)の無所属新人二人が立候補した。

 市長選は三月九日の現職市長死去に伴い、統一地方選に急きょ組み込まれた。地元で候補者選びが慌ただしく進められ、同月三十一日に君島さん、四月八日に渡辺さんが出馬表明。ともに保守層を支持基盤とする二人の「保守分裂選挙」となった。自民県連は両陣営から推薦の申請を受けたが、どちらも推薦しない決定をしている。

 君島さんは、死去した君島寛市政の継承を前面に打ち出す。十四日の出陣式では「君島寛市長の意を継ぐことができるのは、市長と市議長として協力し合ってきた私のほかない」と訴えた。「市民優先で市政運営をする」と基本理念を示し、産業団地の早期造成、高齢者の足を確保するための公共交通の改善などを政策に掲げた。十五日はミニ集会を開くなどしてさらなる支持を呼び掛けた。

 故渡辺美智雄元副総理の孫でもある渡辺さんは、中央政界で培った人脈や経験、若さをアピール。十四日の出陣式では、国が計画するさまざまなモデル事業を那須塩原に呼び込む構想を説明し「那須塩原、県北を元気にしたい。わくわくどきどきするようなまちづくりを皆さまとさせてほしい」と声を張り上げた。十五日は各地で遊説するなどして主張の浸透を図り、出遅れの挽回を目指した。

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◆5市議選に157人立候補

 市議選は宇都宮、足利、小山、真岡、矢板の五市で告示された。合わせて一三六の定数に対して計百五十七人が立候補した。

 宇都宮市議選(定数四五)は、前回と同数の五十七人が出馬。このうち新人は前回より五人多い二十四人で、諸派も交えた混戦となっている。残りの三十三人は全て現職。

 足利市議選(定数二四)は前回より二人少ない二十六人が立候補した。内訳は現職二十二人、元職一人、新人三人。

 小山市議選(定数三〇)は前回と比べ一人多い三十三人が名乗りを上げた。現職二十七人、新人六人。

 真岡市議選(定数二一)は現職十八人、元職二人、新人三人の計二十三人、矢板市議選(定数一六)は現職十二人、元職二人、新人四人の計十八人がそれぞれ立候補した。

 那須塩原市議補選(被選挙数一)は、元職一人と新人二人の戦いとなった。

 

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