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那須塩原市長選 候補者の横顔

 現職市長の死去に伴う那須塩原市長選では、無所属新人2人が21日の投票日に向けて、人口減社会における地域活性化策などを巡り論戦を展開している。両候補の政治にかける思いや市政運営への意気込みを紹介する。(小川直人)

(届け出順)

◆市民優先の市政を引き継ぐ

 君島一郎(きみしま・いちろう)さん(63) 無新

 「亡くなった君島寛さんの市民優先の市政を引き継ぐ」。市議会議長として君島市政を間近で見てきた。「自分自身も市議として市民の要望をいかに実現できるかを考えてきた。だからこそ市民第一の市政を続けたい」と意気込む。

 新市庁舎建設など進行中の事業は継続すると主張する。雇用創出のための新たな産業団地の造成による企業誘致や、高齢者の足の確保と高校生らの通学の利便性向上のため、公共交通の改善を図ることなどを政策に掲げる。

 市の課題について「合併後の一体感の醸成がまだ足りないと感じる。早急に検討したい」と説明。「市民の声を隅々まで聞き、スピード感を持って施策を実行していきたい」とも。

 自身の性格は「切り替えは早い方だと思う。一つのことにくよくよ悩むことはない」ときっぱり。晩酌が息抜きという。

◆アートで街を活性化したい

 渡辺美知太郎(わたなべ・みちたろう)さん(36) 無新

 「アートで人を呼び込み、街を活性化させたい」。学生時代は現代美術に親しみ、展覧会の開催などに携わった。「アートを生かした街づくりの現場に接し、政治に関心を持つきっかけにもなった」と振り返る。

 祖父は故渡辺美智雄元副総理で、伯父は渡辺喜美参院議員。「政治が身近だったのも事実だ」とも。

 温泉を生かした「ヘルスケアツーリズム」など新たな観光施策を提案する。「他市をリードする政策を打ち出したい。若さと国会議員の実績をフル活用する」と力を込める。

 市長に就任すれば、危機管理のために禁酒を考えているという。県北の美酒は「これまでにかなり飲んできましたから」と笑う。

 趣味は美術鑑賞や楽器の演奏だが「政治家に休日はなく、あまり時間が取れなかった」と苦笑い。おてんばという幼い娘と遊ぶのが楽しみ。

 

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