二十一日投開票の清瀬市長選に、自民党清瀬総支部長で市議の中村清治さん(69)が二日、無所属で立候補する意向を表明した。自民党の推薦を受けるほか、公明党にも推薦を要請している。
市内で会見した中村さんは「遅れている都市基盤整備の早期実現などで、新しい清瀬のまちづくりに力を尽くす」と意欲を語った。
中村さんは清瀬市生まれ。市役所勤務などを経て一九九一年の市議選で初当選。七期目。昨年の十二月市議会では、渋谷金太郎市長(67)の公用車の私的利用問題を厳しく追及した。
同市長選には、三選を目指す現職の渋谷さんと新人で陶芸家の池田いづみさん(71)が既に出馬表明している。渋谷さんは自民党員で、過去二回の市長選で自公の推薦を受け当選してきた経緯もあり、今回も自民党へ推薦を打診していた。だが、中村さんに出馬の動きがあり、渋谷さんは先月中旬、「中村さんに推薦を譲る」と申し入れた。総支部幹部は「自民党分裂の事態は避けられた」と胸をなで下ろす。ただ、渋谷陣営と保守層の票を奪い合う保守分裂の構図には変わりなく、池田陣営を合わせた三つどもえの激しい選挙戦が予想される。 (花井勝規)
この記事を印刷する