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市長選 立候補者の横顔(上)

 統一地方選の後半戦で、多摩地域では5市長選に現職5人、新人6人の計11人が立候補した。各候補の横顔を2回に分けて紹介する。

 (届け出順。年齢は投票日基準。年齢横の表記は、左から、公認政党、現新元別、当選回数、推薦を受けた政党)

◇三鷹市(2候補) 

◆モーツァルトの音楽好む

 清原慶子(きよはら・けいこ)さん(67) 無現<4>

 一九八〇年から、母校の慶応大や東京工科大で教壇に立った。大学院生の時に、三鷹市のまちづくり市民会議委員に就任。以来、市の審議会などを歴任し、二〇〇三年の市長選立候補につながった。

 四期務めた市長以外では、現在でも全国市長会副会長、内閣官房の郵政民営化委員会委員など多くの公職に就いており、その肩書の多さと顔の広さがしばしば話題に上る。

 「誠心誠意」という言葉が好き。行政の仕事は結果だけでなく、いかに「思い」を反映できるかを心がける。音楽は松任谷由実さんとモーツァルトを好む。

 九五年に離婚し、女手ひとつで二人の娘を育てた。今は母(95)、次女の家族と六人で暮らす。

◆愛読書は村上春樹「雑文集」

 河村孝(かわむら・たかし)さん(65) 無新

 二〇一五年の前回選挙で清原慶子市長から後継指名を受けながら、告示日直前に脳の病気に倒れた。「あの時は、自分の健康を過信していた」と振り返る。

 健康を回復し、再び立った。「多くの市民が自分に期待して、支えてくれるのはかけがえのない喜び」と感じる。

 空手三段。一九七七年に早大卒業後、三鷹市に入庁した際の配属先は教育委員会の体育課だった。「体育会系」の顔のほか、企画部長など企画畑を歩んだ政策通としても知られる。「三鷹の森ジブリ美術館」の誘致では都やスタジオジブリとの交渉役だった。

 愛読書は村上春樹さんの「雑文集」。好きな言葉は「持続する志」。二人の娘は独立し、市内で一人暮らし。

◇稲城市(2候補) 

◆J2・ヴェルディの大ファン

 早川寛(はやかわ・かん)さん(39) 無新=共由

 昨年、請われて共産党南多摩地区委員会の職員になり、立川市の実家から稲城市に引っ越した。専修大卒業後は「社会を変えたい」と弁護士を志し、司法試験の勉強をしていたが「より直接的に法律の知識を生かせる」と進路を変更した。

 小学校から高校までサッカーを続け、今はJ2東京ヴェルディのファン。市内にはヴェルディの練習場があり、「私にとって稲城といえばヴェルディ」という。「市長になったら全試合を、市内の子どもたちを連れて見に行く。だれでもプレーや観戦ができる環境づくりをする」と訴える。

 座右の銘はマルクスの言葉「すべてを疑え」。一歩立ち止まって考える大切さを肝に銘じる。父は共産の元立川市議。

◆ゴルフ好きも年1日のみ

 高橋勝浩(たかはし・かつひろ)さん(56) 無現<2>=自公

 府中市育ちだが、稲城市の本家に養子に入り、転勤のない職場として市職員を選んだ。想像とは異なる職員のまじめさに「自分も地域に貢献したい」と二十五年。八年前に市長に就任後は、財政課長として策定に携わった長期総合計画の実行に当たる。二期目は保育所や放課後子ども教室の整備、観光振興など六十一項目の公約をほぼ達成した。

 「できないことは公約にしない。稲城に骨を埋めるから人気取りはしない」というまじめな性格。「ハードはほぼできた。三期目はソフト」と、愛する里山を守る仕組みづくりを志す。

 好きなゴルフも、市長就任後は公務以外のプレーは年に一日だけ。健康づくりは、もっぱら徒歩二十分か自転車十分の通勤だ。

 

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