支持者らと万歳をする高橋勝浩さん(左から2人目)=稲城市で
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稲城市長選は、自民、公明推薦の現職高橋勝浩さん(56)が、共産、自由推薦で共産党南多摩地区青年学生部長の新人早川寛さん(39)に圧勝して三選を決めた。
事務所で祝福を受けた高橋さんは、集まった支持者に笑顔で応えた。マイクを握ると表情を引き締め「連日多くの方に支援をいただいて、皆さんの勝利だ。三期目だが、再度原点に立ち返り、市民の代表として稲城市のために全身全霊でこれからも戦っていきたい」と力強く抱負。三期目に向け、世代交代して住み続けられるまちづくりを掲げ、市民自らが誇れるまちという意味の「シビックプライド」の醸成など、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の実現に向けた政策の実行を誓った。
自民、公明に加え連合三多摩からも推薦を受け、市議選の候補者二十六人中、十四人と共闘。自転車で路地を回って浸透を図った。信任投票の意味合いが強い選挙戦で、市財政課長などを歴任した豊富な行政経験を生かした手堅い市政運営が評価された。
三十代の早川さんは若い世代に「政治を変えよう」と呼びかけた。大規模開発で自然を壊していると現市政を批判し、路線転換を訴えたが、出馬表明の遅れもあり伸びなかった。
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