文京区長選は現職の成沢広修(ひろのぶ)さん(53)が、新人で元都議の小竹紘子さん(77)=共産推薦=を破り、四回目の当選を決めた。
当選確実の知らせを受けた成沢さんは午後九時半ごろ、家族と区役所近くの事務所に到着。支援者と笑顔で万歳を繰り返した。
選挙戦について「この四年間の施策を区民に評価してもらえた」と振り返り、「技術革新のスピードはとても速く、行政も対応していかなくてはいけない。十年先、二十年先を見据えた計画を作り、区民のために努力していく」と誓った。
選挙戦では、ふるさと納税を財源に、NPO法人などと連携して生活困窮家庭に飲食物を宅配する「こども宅食プロジェクト」などの実績をアピール。国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)の視点や、IoT(モノのインターネット)や人工知能といった技術革新を、今後の自治体経営に生かしていくと訴えていた。
今回は「広範な区民の代表」として、初めて政党推薦を受けなかった。街頭演説や区議選候補の応援に駆け回り、支持を固めた。
小竹さんは出馬表明が告示の二日前と出遅れたこともあり、及ばなかった。
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