現職と新人の一騎打ちとなった墨田区長選は、いずれも無所属で現職山本亨さん(57)=自民、公明推薦=が元区議の新人鈴木順子さん(71)=共産推薦=を破り、再選を決めた。
当選確実の知らせが入った午後九時半ごろ、同区向島の山本さんの事務所では、支援者から祝福の歓声が上がった。
山本さんは「まちづくりが本当に進展したなと思ってもらえるように、誠心誠意働かせていただきたい」と抱負を述べた。
選挙戦では、墨田区の魅力を内外に情報発信する「シティプロモーション」や大学誘致、「手話言語及び障害者の意思疎通に関する条例」の制定など、初めての区政運営で積み重ねた実績を強調した。
二期目に向けては「憧れと共感を持ってもらえるまちにしたい」と訴え、子育て支援の充実のほか、ものづくりや観光資源など地域の特性を生かしたまちづくりなどをテーマに挙げた。
自民、公明の区議選候補と連携し、国会議員や都議会議員も街頭での応援演説に駆け付けた。業界団体に加えて連合東京の推薦も受け、現職に就いて厚みを増した支持基盤の票を手堅くまとめた。
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