紙面から

パラリンピック リオへ決意 都内で結団式 健闘誓い合う

リオデジャネイロ・パラリンピック壮行会を終え、退場する上地結衣旗手(手前)と藤本怜央主将=2日、東京都千代田区で(代表撮影)

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 九月七〜十八日にブラジルで開かれるリオデジャネイロ・パラリンピックに出場する日本選手団の結団式、壮行会が二日、東京都内のホテルであり、選手たちが健闘を誓った。

 今大会に日本からは、十七競技に百二十七人の選手が出場。結団式では、馳浩文部科学相や遠藤利明五輪相らが見守る中、日本パラリンピック委員会の鳥原光憲会長が大槻洋也団長と主将を務める藤本怜央(れお)選手(32)=車いすバスケットボール、旗手を務める上地結衣選手(22)=車いすテニス=に、団旗を授与した。

 藤本主将は「今まで以上に注目度や期待が高まっているが良い緊張感に変えて戦いに挑みたい。しっかりとバトンをつなぎ、東京大会で飛躍できるよう頑張ってきたい」と決意を語った。

 夏冬合わせて六大会目の出場となり、車いすマラソンで悲願の金メダルを目指す土田和歌子選手(41)は記者団に、「身の引き締まる思い。今回はマラソンに絞ってエントリーしているので、自分の可能性を信じて準備したい」と話した。

 前回ロンドン大会で銀、銅メダルを獲得した水泳の木村敬一選手(25)は「いよいよだとわくわくする。金メダルを取る」と抱負を語った。

 出席者は冒頭、相模原市の障害者施設殺傷事件で亡くなった十九人に黙とうをささげた。鳥原会長は「共生社会へと変革が一段と進みつつある今日、偏見に基づく事件を断じて許すことはできない」と述べた。

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