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サッカー男子、1点届かず 浅野「あと2試合勝つ」

後半、3点目のゴールを決める浅野(16)=共同

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◇日本4−5ナイジェリア

 航空機手配の不備で当地入り当日の試合を強いられているアフリカ王者のナイジェリアに、2−3と食い下がって迎える後半。「ひっくり返せると思っていた」と浅野は気持ちを高めていた。

 開始早々PKを与えて2点差となり、現状打破に攻撃の切り札として投入された。さらに3点差に広げられた後半25分、グラウンダーのクロスに加速で反応。初の五輪で早くもゴールを決めてみせた。ただ試合後は「勝利につながるゴールを挙げて、初めてFWはストライカーと呼ばれる」。敗戦の悔しさを自らの立場から代弁した。

 「耐えて勝つ」「堅守速攻」。そんなスタイルを貫けなかった日本。まさかの5失点に、手倉森監督は「ちょっと浮足立たせてしまった」と振り返る。黒星発進で、1次リーグ突破へ崖っぷちに立たされた。「次はやられない。短期間での成長。やってみせます」と手倉森監督。浅野も「僕らには後がない。あと2試合、必ず勝つ」と決意を口にした。 (マナウス・高橋隆太郎)

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